トップ > 西田宗千佳のトクする家電生活

西田宗千佳のトクする家電生活

2007年08月07日

■割と安いものを買っちゃうけど…

いうまでもなく、自転車はもっとも身近な生活の足。日々の生活に欠かせない、という人も少なくないでしょう。そんな自転車の世界は、近年二極化が進行しています。要は、中国産のママチャリに代表される格安製品と、国産・海外産の高価格製品に別れているわけです。中でも、高価格製品については、スポーツ/趣味の世界のものとして、海外ブランドの高級自転車が売れています。

では国産は? 実は、「売れている国産自転車」こそが、今回紹介する「電動アシスト自転車」です。

■「アシスト」に留める理由は?

電動アシスト自転車は、皆さんもご存じの通り、バッテリーに充電した電池の電力を使って、モーターを回して走る自転車です。しかし、決して「電動自転車」ではありません。なぜなら、日本の道路交通法の規定では、漕がなくても走る乗り物、すなわち純粋な「電動自転車」は、原付バイクと同じ扱いになるからです。ディスカウントストアなどで、低価格な「電気だけで動く小さなスクーター」も売られているのをみかけますが、ああいった製品で公道を走るのは法律違反になります。

さて、ではなぜ電動アシスト自転車はOKなのか?それはあくまで「アシスト」だから。モーターの力で、ペダルを漕ぐ力を「アシスト」し、重い荷物を持っているときや、坂道、向かい風の時など、負荷の大きい状態でも、体力を使わずに進むことができるわけです。ですから、漕がないとまったく進みません。

とはいえ、安全性を重視し、原付バイクとの差別化を図る上でも、ある一定以上の速度になると、アシストはなくなるようになっています。時速30kmから40km以下に制限されているのが通常です。この速度は、特別な訓練をしていない人が、スポーツ用自転車で普通に漕いだ時の最高速度と同じくらい。街中で自転車を走らせる速度ならば、ほぼ常にアシストが効く、と思っていいでしょう。

■バッテリーが重いって聞いたけど…

通常の自転車と違い、電動アシスト自転車には、モーターやバッテリーが搭載されています。そのせいか、以前はバッテリーが切れると、重くて乗りづらい自転車になってしまうことが、大きな欠点となっていました。しかし現在は、動作機構を改良し、バッテリーが切れた時はギアが軽い状態になるようにすることで、バッテリーが切れた電動アシスト自転車を漕いだ時でも、ペダルが重く感じないよう工夫されています。値段の点を除けば、「生活用自転車」としては、パーフェクトな存在になりつつある、といえるでしょう。また、高級な自転車だけに、車体剛性やブレーキの精度が高いのも特徴。中国製「格安ママチャリ」に比べ痛みにくく、安心して長く乗れます。

■充電っていくら掛かるの?

バッテリーの充電が必要なだけに、電気代も気になるところでしょう。ですが、そこはほとんど心配無用です。実は、バッテリーを満充電するのに必要な電気代は10から20円程度。ですから、家計にはほとんど負担はかかりません。ただし、充電池は繰り返して使っていると、少しずつ傷んでいきます。携帯電話などではおなじみの症状ですが、電動アシスト自転車も例外ではありません。電動アシスト自転車の場合、大容量のバッテリーを使っていることもあり、交換用バッテリーが2万円から3万円と高価なことが難点です。利用頻度にもよりますが、おおよそ2年から3年を過ぎると、購入当初よりも目に見えて「アシスト可能な距離」が短くなっているのが感じられるでしょう。そういう意味では、やはり少々「割高」な製品なのです。

■特長は電動アシストだけじゃない?

電動アシスト自転車において、シェアトップはヤマハの「PAS」シリーズ。このジャンルを拓いたパイオニア的存在です。デザインや用途別に様々な車種が用意されていますが、おすすめは、もっともベーシックな「PAS リチウム」です。PASシリーズは、ペダルを踏み込む強さに応じ、自動的にアシストの強さを変える「オートエコモード プラス」を備えているのが特徴。この機能により、無駄にアシストをかけ続けることを防止することが可能になり、アシスト付きでの航続距離を54km(一般道路の場合)まで伸ばすことに成功しています。

電動アシスト自転車を、特におすすめしたいのが、ごく小さなお子様をお持ちの家庭です。最近は、子供を乗せるための「前方チャイルドシート」付きの自転車もあるのですが、やはり重くなるため、体力を使うのが難点でした。しかし電動アシスト付きならば、その問題も解決できます。おすすめは、丸石サイクルの「ふらっか~ずComoアシスト」。ふらっか~ずは、チャイルドシート付き自転車の中でも、特に「前がふらつかず、乗りやすい」と定評のある製品。それに電動アシストを付けたのですから、使いやすさは折り紙付きです。ただ、この商品は限定生産品であったため、現在は店頭在庫のみの販売となっています。入手が困難な場合には、似た様なコンセプトで開発されている「PAS リトルモア リチウム」や、ブリヂストンの「アンジェリーノ アシスタ」がおすすめです。

もっとファッショナブルな製品をお求めの場合には、パナソニック サイクルテックの「EZ」や「オフタイム」がおすすめ。街中をスポーツ感覚で走りたい、という人に向きます。まあ、「電動アシストでスポーティ」という言葉がちょっと矛盾しているような気がするのは、ともかくとしてですが。


 


プライバシーポリシー   よくある質問   お問い合わせ   サイトマップ   企業情報

Copyright(c) 2005-2007 ALBERT Inc. All Rights Reserved.