2007年06月12日
■ムシムシな梅雨に入れば、今年もエアコンの季節
温暖化のせいか、それとも他の原因なのか、日本もずいぶん暑くなったものです。そろそろ気温的にも湿度的にも、エアコンが恋しくなる季節がやってきました。
■掃除をしないとお金が掛かる?!
エアコンといえば、昨年以降最大のトピックは、やっぱり自動清掃機能による「お手入れ不要」です。家電の中でもエアコンは、お手入れをしないと効率が劇的に変わってしまうものの一つです。フィルターが目詰まりすれば空気が出入りする量が減りますし、内部の熱交換機(アルミのひだのようなものが見える、あの部分です)が汚れると、空気は通るもののいまひとつ冷えないし暖まらない…ということになります。そうなると、目的の温度にするために、エアコンの出力を強くしがちになるので、当然電気代がかかるようになります。
■でも結構メンドくさい、エアコンのお掃除
エアコンは一般的に、フィルターを月に一度、熱交換機を年に一度程度、ホコリをぬぐってあげた方がいいと言われています。とはいえ部屋の天井近くにあり、手を伸ばして掃除するのも大変ですし、部屋の中にホコリが落ちたりして、汚れると再度掃除が必要になります。また、熱交換機はデリケートな部分なので、あまり適当に掃除をすると、故障の原因にもなります。
こんなこともありエアコンは、手入れが必要な家電でありながらも、結局「適切なタイミングで手入れをされることのない家電」の代表、ともなっていたわけです。
■掃除が要らないエアコン!でも問題も…?
そこに革命をもたらしたのが、富士通ゼネラルと松下電器。富士通ゼネラルが、「ノクリア」で内部を自動掃除を採用したのに続き、松下電器は、内部掃除を自動化するだけでなく、ノクリアでは必要となっていた、「ホコリを捨てる」という作業すらも自動にすることで、本当に「10年間お手入れ不要」というエアコンを作り上げました。
ただ一方で、新しい問題点も産まれています。自動掃除の正体は、内部でブラシが定期的に動き、ひどくホコリが付着するまえに落としてしまう、という仕組みです。ブラシを動かすためのメカニズムが追加されたので、いままでのエアコンより、少しうるさくなったようなのです。空調をしている最中にはあまり気になりませんが、エアコンを止めたあとに掃除メカが動き始めると、ちょっと気になる場合もあるようです。
■最早「自動掃除」は当たり前!今買うなら何に注目?
昨年は、まだこのトップ2社の先行が目立ったのですが、今年はさすがに各社が追いついてきました。三菱電機の「霧ヶ峰」や東芝の「大清快」、ダイキンの「うるるとさらら」など、名だたるエアコンはほとんどが自動掃除を導入しています。そうなると、今度はまたメーカー間格差が小さくなり、販売競争にはマイナスとなります。そこで、次に各社が狙っているのは、エアコンらしい「空調能力」の強化です。
■空気の流れを賢く見る!
自動掃除で先行した松下は、空気の流れを大幅に変える、大型の「フラップ」を付けた新モデル「CS-36RGX」シリーズで勝負します。冷気は上からシャワーのように、暖気は足下に流れるようにとコントロールすることで、体感温度がより快適になるよう、チューニングを行います。
気流制御という意味で、もっとも進んでいるのが三菱電機。「霧ヶ峰」に搭載された「Wムーブアイ」というセンサーで、部屋内の温度ムラを検知してそこだけを空調、部屋全体の温度を均質に保ったり、逆に人がいる二カ所だけを、ピンポイントに空調したり、といったことが可能になっています。
■もはや「エアコン=乾燥」ではない!
「あたためる」「ひやす」でなく、「湿度」に注目しているのが、ダイキンの「うるるとさらら」です。夏場に湿気をとって快適にする、というのは、どのエアコンもやっていますが、「うるるとさらら」の場合には、乾燥している環境では、外気の湿度を取り込み、室内が乾きすぎないようにすることで、「いつでも快適」な状態を保ちます。夏場だけを考えると除湿系の能力ばかりがきになるところですが、冬場の太平洋側などでは、「加湿」という能力はうれしいところです。
他方、「換気」に注力しているのが東芝の「大清快」。部屋の中の空気を、2時間に一度、外気と完全に入れ替えることで、ホコリや臭いを防止し、フレッシュな空気にしてくれるのが特徴です。マンションなどでエアコンを使うと、部屋を閉め切ることになるため、空気清浄機能の能力が気になるところ。今は、ほとんどのエアコンに空気清浄機能が盛り込まれていますが、ここに一番こだわっているのは東芝といえるでしょう。
■空気清浄機に負けない機能!
エアコン内部について、「掃除」だけでなく「除菌」「抗菌」にこだわっているのが、日立の「ステンレス・クリーン白くまくん」です。エアコン内部を、雑菌やカビが繁殖しにくいステンレスにすることで、長く使い続けても、排気をきれいなまま保とう、としています。もちろん、自動掃除機能もありますから、両方を加味して、長く快適な空気を提供する、という発想で作られているのです。
■最後に「カシコイ」おまけ♪
さて、エアコンを買うまえに、ちょっと考えておいて欲しいこともあります。エアコンの能力を高めるには、室内で空気がよどまないようにすることが大切です。そのために、最新のエアコンには様々な機能が搭載されているのですが、それがない製品や、すでにある古いエアコンはどうでしょう? そんな時におすすめなのが、「サーキュレーター」と呼ばれる、空気攪拌機です。ちょっとした扇風機のような外観ですが、狙いは、直接風を当てることではなく、空気をかき回すこと。ですから、羽根は比較的ゆっくり回すので、騒音も小さめなのが特徴です。例えば、ハネウェルの「HFT-311」という製品の場合、価格は4000円以下とお値打ち。エアコンと併せて使うことで、より省エネ性が高まります。特に、「暑いのは苦手だけれど、部屋を冷やしすぎたくない」という方は、エアコンと併用することをおすすめします。








