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西田宗千佳のトクする家電生活

2007年05月15日

■最近目に付くマッキントッシュ

この記事を読んでいるほとんどの人は、OSに「ウィンドウズ」を採用したパソコンを使っていることでしょう。(違う! と思った方。今回は、みなさんの仲間を増やすための回です。ちょっとだけご辛抱を。)

調査によっても違いますが、おおよそ市場にある9割近くのパソコンが、ウィンドウズで動いていると言われています。では、残りの1割は? その多くを占めるのが、今回ご紹介する、アップルの「マッキントッシュ」(マック)です。最近は、お笑いコンビ「ラーメンズ」の演じる、「マック君とパソコン君」を主人公にしたCMで、印象に残ることも多いはずです。

■マックって一体どんなもの?

そもそも、マックとはなんでしょう? パソコンには違いないのですが、ウィンドウズ搭載パソコンとの違いは、使っている「OS」にあります。

OSとは、パソコンが動作するための土台ともいえるソフトで、パソコンの操作方法や、各種ソフトが動作するための、仕組みを整える役割を持っています。要は、マイクロソフトの作ったウィンドウズを使っているのが「ウィンドウズパソコン」で、アップルの作った「マックOS」を使っているのが「マック」です。

正直なところ、ウィンドウズでもマックOSでも、できることに差はほとんどありません。ウェブや電子メールは当然ですし、仕事に使う「マイクロソフトオフィス」だって、マックOS用が用意されているので、そういうった面でも不都合は感じないでしょう。

■アップルのマック。ではウィンドウズは?

じゃあ、両者の違いは?

簡単にいえば、ウィンドウズはいろんな会社のパソコンを選べるのに対し、マックOSは、アップルのパソコンでしか使えない、ということです。1社だけなので、5万円で買えるような格安の製品もないですし、1kgを切るような軽量製品もありません。ウィンドウズの強さは、いろんなメーカーが作っているがゆえの、バリエーションの広さにあるといえるでしょう。

じゃあ、逆にマックの強みは? それはアップルならではのこだわりを、ハードウエアからOSまで、すべてに反映できることにあります。

■値段以上の満足感とは?

マックは、どの機種もシンプルながら美しいデザインで人気があります。デザイン以上に重要なのが、細部に至るまできっちり作り込まれていて、高級感が高いこと。例えば一番人気のMacBookは、一番安い機種が13万9800円。ウィンドウズパソコンとそう変わらない価格ですが、コネクターやキーボードの周りなど、低価格機種ではおざなりなデザインになりそうなところでも、すごく丁寧に作られています。「価格以上の満足感」が得られるのが特徴です。

そしてその考え方は、マックOSにも反映されています。マックOSは、文字やアイコンの表示が、ウィンドウズよりもずっと美しいのが特徴。画面の書き換えも、やはりウィンドウズよりなめらかで優しい印象です。特に、文章のよみやすさは、ちょっとびっくりするほどで、それだけを理由にマックを選んでもおかしくない、というくらいです。

■徐々に存在感を増すマック

様々な美点をもったマックですが、欠点はやはり、ウィンドウズ用ソフトやサービスが使えないことです。例えば、インターネット上の映像配信には、マックで利用できないものが少なくありませんし、ゲームも、マック版はほとんどありません。ところが、最近はこれも変わりはじめています。

昨年1月まで、マッキントッシュのほとんどは、ウィンドウズとはまったく違うハードウエアで動いていました。しかし、昨年1月に発表された「iMac」から、CPUをウィンドウズパソコンと同じインテル社のものに変更し、ハードウエアの構造が、ウィンドウズパソコンとほとんど同じになったのです。

その後、アップルが「Bootcamp」というソフトを提供することで、事情はさらに変わります。このソフトは、本来マックOS専用であるマックの上で、ウィンドウズも動くようにしてしまうものでした。これによって、インテル社CPUを使っているマックなら、ウィンドウズとマックOSを必要に応じて切り替えることで、両方のメリットが享受できるようになったのです。これで、マックを避ける理由はぐっと少なくなったといえるでしょう。

ただし、マック上でウィンドウズを使うには、別途ウィンドウズの購入が必要(通常ならば3万円程度)で、別のパソコンで動いているウィンドウズは流用できないのでご注意を。

■あなたにピッタリのマックは?

さて、マックが気になりだしたら、今度は「どのマックを選ぶべきか」です。

すでに述べたように、現在日本で一番人気は、ノート型の「MacBook」。CPUのクロック周波数により、1.83GHzのモデルと、2GHzのモデルがあります。速度差はさほどではないため、こだわりがないなら下位モデルでもかまいませんが、重要なのは、外装が黒いモデルは、2GHzの方にしかない、ということです。白のモデルはかなり汚れて変色しやすいらしく、評判が良くありません。長く使うつもりなら、黒い2GHzモデルがおすすめです。

デスクトップ型には、液晶一体型の「iMac」と、分離型の「Mac mini」がありますが、おすすめは「Mac mini」。底面積が16.5センチ角と、一般的なパソコンより小さく、価格も7万4800円からと、かなり安くなっています。ただしMac miniには、マウスやキーボードが付属しません。液晶ディスプレイやマウス、キーボードに関しては、ウィンドウズパソコンで使っていたものをそのまま流用する、というコンセプトで作られた「乗り換え向けマック」だからです。

■過信にご注意!

なお、乗り換えを健闘している方に、1つだけご注意を。テレビCMでは、「マックはウィンドウズと違ってウィルスにやられない」といっていますが、これはちょっと、いやかなり「言い過ぎ」です。

市場シェアが低い分、ウィンドウズよりウィルスに狙われる頻度がはるかに少ないのは事実ですが、ウィルスソフトが存在することに変わりはありませんし、ウィルス対策ソフトが不要、というわけでもありません。乗り換えるときには、忘れずに「マック用ウィルス対策ソフト」もご用意を。


 


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