2007年09月18日
■サイクロン式のおさらい!
この2年ほどで、掃除機は大きく変化しました。その引き金となったのが、「サイクロン掃除機」のブームです。2005年、英・ダイソン社が日本に本格参入したことにより、掃除機はすっかり「サイクロン式」が主流となりました。
掃除機は、ゴミと一緒に空気を吸い込んで、ゴミと分別する機械、ということができます。サイクロン式とは、ゴミと空気の分別を、空気の渦による遠心分離で行うものです。既存の掃除機は、ゴミの分別に、フィルターや紙パックを利用していました。そのため、ゴミがたまって、それらが目詰まりするにつれ、本来持っていた吸引力を発揮できなくなっていくのが問題でした。
■日本の掃除機は、フィルタが必要?
ですが、その常識を覆したのが、ダイソンのサイクロン式でした。フィルターにほとんど依存していないため、常に吸引力が一定です。そのため、トータルでは「吸引力が上がった」ように感じます。これこそが、サイクロン式の人気の秘密なのです。現在は、日本国内向けのベーシックモデル「DC12シリーズ」が主流です。
しかし、特許の関係もあり、ダイソン社と同じ、完全にフィルターに依存しないサイクロン式を、国内の家電メーカーは採用することができません。「じゃあ国産サイクロンはニセモノ?」と感じてしまいそうですが、決してそういうわけではないのです。その秘密が、「自動清掃」です。
■「10年間お手入れ不要」が、最も賢い選択!
国産サイクロンの弱みは、フィルターの目詰まりと無縁ではいられないこと。ならば、フィルターをこまめに掃除すれば、問題は解決することになります。人の手でやるなら面倒なだけですが、自動でやってくれるなら話は別。毎回掃除が終わるたびに、フィルターを揺するなどして、付着した埃を落としていって、目詰まりを防止するのです。
東芝の「タイフーンロボXP エアロファイン」は、内部の微細なチリが再付着するのを、空気の力で防止することで、最長10年間もフィルターをお手入れすることなく、強い吸引力を維持することができるようになっています。また日立の「ごみダッシュサイクロン CV-SL9」も、フィルターをパネルやワイヤーがたたくことで、フィルターをこまめに揺すり、埃の付着を防いでいます。
いまや、国産サイクロンでは、「10年お手入れ不要」がキーワード。すでに紹介した東芝・日立の他、シャープに三洋、松下など、続々「10年」をウリにした製品が登場しています。
■サイクロンに紙パックの技術!
その上で差別化点として各社がアピールするのは、吸引用ブラシの性能や排気の純度といった、紙パック式で培った技術です。中でも注目は、三菱電機の「ラクルリ TC-C3FP」。本体がかわいい円形をしており、どんな方向にも滑って動くようになっています。そのため、壁などにぶつかっても、スムーズに動いて、ストレスが少ないのが特徴です。デザインの面白さ・美しさでも、ダイソンと十分互角に戦える製品といえるでしょう。
ただ、そんなサイクロン掃除機にも、弱点が一つあります。最近、「サイクロンにしたら、落ちないはずの吸引力が落ちた」と言う人がいます。実はサイクロン掃除機には、使い方に大きな「注意点」があるのです。
■サイクロンの弱点?!
サイクロン掃除機は、ゴミを空気で分離するため、ゴミが集まる「ダストカップ」の中に、空気とゴミ・チリが自由に動けるスペースが必要になります。すなわち、ダストカップがいっぱいだと、本来の性能を発揮しずらいのです。
紙パック式掃除機の場合には、掃除機からゴミを捨てるのは、紙パックがいっぱいになった時だけ。頻繁にゴミを捨てる必要はなかったし、逆にいえば、頻繁に捨てるのは経済的とはいえませんでした。
ですが、サイクロン式では逆に、掃除のたびにゴミを捨てないと、能力が発揮しづらいのが実情。このあたりを理解しておかないと、サイクロン掃除機は紙パック式に劣るのです。吸引力よりも「ゴミ捨ての手間」を重視するなら、サイクロンより紙パック式、ということになるでしょうか。そのためか、今年になって、あえて「紙パック式」の良さを打ち出す広告も増えており、今後はサイクロンと紙パックが両立した形で市場が作られていくことになるでしょう。
■いいところを合わせるのが国産メーカー!
そんなところに着目して開発されたのが、三洋の「The持吸力マラソンサイクロン SC-XW22J」です。この掃除機は、珍しい紙パック/サイクロン兼用モデル。紙パックを使うことも、サイクロンとして使うことも可能になっています。
この製品も「10年お手入れ不要」ですが、その実現方法は、ちょっと変わっています。フィルターの前に、「チリ除去用」に、普通のティッシュペーパーを一枚挟むのです。ゴミを捨てる際に、このティッシュペーパーも捨てることで、フィルターの目詰まりを防ぐ、という仕組みです。その性質上、他の製品と同様に「お手入れ不要」と言ってしまうのはちょっと違う気もしますが、目詰まりは確かにありません。また、構造が単純になるためか、他の「お手入れ不要サイクロン」に比べ、価格が安くなっているのもポイントです。
2007年09月04日
■「ゲームはテレビの前」はもう過去の話?
昨年末、任天堂の「Wii」(ウィー)と、ソニー(SCE)のプレイステーション3(PS3)が発売されて、すでに9ヶ月。ゲーム機は5年程度のサイクルで、新しいものに「世代交代」していくのですが、ちょうど今は、すべてのゲーム機が世代交代を終え、本格的な競争の時期を迎えています。
そんなゲーム機市場は、現在大きな変化を迎えています。1983年の「ファミリーコンピュータ」発売以降、ずっと主力は、テレビにつなぐ「据え置き型ゲーム機」でした。ところが、現在主流は、ニンテンドーDS(ディーエス)とPSP(プレイステーションポータブル。ピーエスピー)という、「携帯ゲーム機」にすっかり移っています。それを象徴するのが、国民的ゲーム「ドラゴンクエスト」の最新作、「ドラゴンクエスト9」が、2008にニンテンドーDS向けで発売される、ということです。ドラゴンクエストの最新作は、「その時に一番支持されているゲーム機に出す」という決まりがあります。これはすなわち、「主力ゲーム機が携帯ゲーム機になった」という事実を、そのまま表しているのです。
■どんなゲームが売れているの?
ニンテンドーDSは、みなさんもご存じ「脳トレ」ブーム以降絶好調。全世界で4900万台弱を販売しています。現在はブームも小休止、ようやく店頭で購入できる状態になりつつありますが、それでも、毎週十万台以上を販売しています。これは、単体の製品としては、ありとあらゆる家電の中で、もっとも多い数です。お子さんのいらっしゃる家庭ならば、一家に一台といわず、「一人一台」といった感じでお持ちなのではないでしょうか。現在は、軽量でデザインも垢抜けた「ニンテンドーDS Lite(ディーエス ライト)」が主流です。
PSPは、SCEの携帯ゲーム機。ライバルであるニンテンドーDSに比べると、販売数では大きく水をあけられていることもあり、「不調」と報道されることもありますが、実情は少々異なります。実は、中高生には、もっとも支持されているゲーム機でもあります。今年2月に発売された「モンスターハンターポータブル2nd」は、100万本以上を売りあげ、据え置き型・携帯型を問わず、今年上半期でもっとも売れたゲームソフトとなっています。この勢いをうけてか、9月20日には、より薄型・軽量化し、テレビにつないで使える機能を追加した新モデル、「PSP-2000」の発売が予定されています。
■最大の魅力は、「ちょこちょこプレイ」!
携帯ゲーム機が人気となっている理由は、「気軽さ」だと考えられます。ニンテンドーDSやPSPは、数年前の据え置き型と同等の性能を持っており、絵や音を表示する能力で不満を感じる人は少なくなっています。しかも、据え置き型と違い、いつでも簡単に「中断」できます。
据え置き型では、ゲームを止めてまた再開するまでに数分かかります。しかし、携帯ゲーム機の場合には、ふたを開いたり電源を入れたりするだけ、ほんの数秒でゲームの続きができます。しかも、テレビの前に座ることなく、電車の中でも寝室でも、好きな場所でプレイ可能。こういった気楽さ、そして「脳トレ」に代表される、誰もが楽しめるゲームの登場が、ゲームから離れていた人々を再び引きつけ、市場を広げているのです。
■3傑は任天堂、ソニー、マイクロソフト
では、据え置き型に魅力がないか? というと、もちろんそんなことはありません。最新の技術を使ったゲームは、やはり据え置き型から登場するからです。
現在、据え置き型でもっとも勢いがあるのはWii。リモコン状の無線コントローラを振って操作する姿は、これまでのゲーム機とはまったく違う世界を感じさせます。本体と同時に発売されたスポーツゲーム機「Wii Sports」の人気と共に支持され、ライバルであるPS3の3倍近い、340万台を売り上げています。こちらも一時は入手困難でしたが、そろそろ落ち着きはじめ、行列することなく購入できるようになってきました。
PS3(ピーエス スリー)の特徴は、圧倒的な性能。最新のパソコンを遙かに凌駕する計算性能を背景に、他のゲーム機では実現が難しいほどのAV性能をもっています。ハイビジョンテレビと組み合わせると、文字通り「桁違い」に美しい映像のゲームが楽しめます。また、次世代DVD規格である「ブルーレイ・ディスク」の再生にも対応しており、高画質の映画も楽しめます。5万円程度と高価ですが、AV機器としてのクオリティは、20万円近い高級機に勝るとも劣りません。PS3らしいゲームソフトの登場は、年末くらいまで待つ必要がありそうですが、AV機器としての価値を考えると、ハイビジョンテレビを持っている人ならば、買って損はない、といえます。
日本ではあまり存在感がありませんが、アメリカを中心に人気なのが、マイクロソフトの「Xbox 360(エックスボックス さんろくまる)」です。PS3やWiiよりも1年早く発売されていたこともあり、ハイビジョンテレビ世代のゲームがすでに多く存在しています。中でも、リアルなグラフィックを使って戦場を再現、その中で銃器を使ってハリウッド映画さながらに戦う、通称「FPS」(ファーストパーソン・シューティング。画面が主人公の目の動きのように動き、視界に現れる敵をコントローラーで補足して攻撃するタイプのゲーム。)と呼ばれるジャンルのゲームが充実しています。正直、ロールプレイング・ゲームなどの、日本人好みのゲームが少ないのが難点なのですが、好みさえあれば、ゲームの質では他のゲーム機より上ともいえます。
■本体とソフトとテレビと…インターネット?
どのゲーム機についてもいえることなのですが、最新のゲーム機を生かすには、インターネットへの接続が必須です。例えば、PSPとPS3には標準でウェブブラウザが搭載されており、パソコンと同じようにウェブが楽しめます。ニンテンドーDSとWiiも、別売の専用ウェブブラウザを購入することで、同様に楽しめます。特に、携帯して楽しめるPSPと、リモコン感覚で快適に使えるWiiのウェブブラウザは、非常に快適でおすすめです。
ゲーム機のネット機能は、元々は、離れた人と一緒にゲームを楽しむために用意されたものですが、いまやそれだけにとどまりません。ゲームの体験版をダウンロードして楽しんだり、映画の予告編を見たりといったことも可能になっています。
新しいゲーム機を買ったら、テレビに繋ぐとき、忘れずに、パソコンと同じようにインターネットにつないであげてくださいね。
2007年08月21日
高価な洗濯機が増えてるのは、なぜ?
競争が激化している白物家電の中でも、洗濯機はハイテク化・高付加価値化の進んだ分野の一つです。特に、「ななめドラム」ブームが起きて以降は、「高くても良ければ売れる」ことが証明されたからか、各社ともに、価格よりも機能を重視して製品開発が行われています。
ななめドラム型がヒットした理由は、洗濯機の上に物が置けてスペースを有効活用できる上に、洗濯物の出し入れの時、あまりかがむ必要がなくて楽だ、ということ。楽であるということにコストを払ってもらえるようになってきた、というのが、ここ最近のブームの傾向といえるでしょう。
■省エネは「洗濯」から「乾燥」へ!
しかし、そろそろ「ドラム」なだけでは満足できなくなってきました。では、ポイントはどこでしょう?
それは「省エネ」です。
元々、洗濯乾燥機は、家庭内で使われる機器の中でも、エアコンと並び消費電力の大きなものです。洗濯時もそうですが、乾燥時はなおさらです。そこで、様々な考え方を使い、トータルでの消費電力を下げよう、という発想から、商品化を行っています。
例えば、ななめドラム型を市場に定着させた松下は、「NA-VR1100」で「ヒートポンプ」という仕組みで乾燥します。ヒートポンプとは、内蔵した冷媒を使って空気の温度を変えることで、空気そのものから湿度を取り除き、衣類を乾燥させる仕組みです。要は、エアコンのようなもの、といっていいでしょうか。エアコンというといかにも電気を使いそうですが、そうではありません。従来型の乾燥機能では、空気を暖めて熱で乾かす、という機種が多いため、よりたくさんの電気を消費していました。
■置く場所にも配慮!もう「洗う」だけではない?!
そこに、さらに逆転の発想を取り入れたのが東芝です。新機種「TW-3000VE」では、ヒートポンプを採用した上で、乾燥洗濯機そのものが「エアコン」になるという、世界初の機能を取り入れました。すでに述べたように、ヒートポンプはエアコンに近い機能を持っています。本来は衣類を乾かすためだけに使われるのですが、そこで生み出される空気は、捨ててしまうにはもったいないもの。そこで、その空気を積極的に外に出し、洗濯機のある場所、すなわちお風呂の前の脱衣所を、涼しくしたり暖かくしたりできるようにしてしまったわけです。
洗濯機としての省エネ性能を比べると、どうやらTW-3000VEは、NA-VR1100よりいい、というわけではないようです。しかし、もし脱衣所に扇風機や小型除湿器、暖房器具などを別途おいているなら、それらの消費電力がなくなることになりますから、TW-3000VEは、トータルで消費電力が減ることになります。
■乾燥機能の弊害?フィルターのお掃除
使いやすさ、という点で注目は、シャープの「ES-HG91F」です。洗濯機で意外と面倒なのが、つまりがちなフィルターの掃除です。汚れたままでは乾燥効率も落ちますし、故障の元ともなります。そこで採用したのが、乾燥フィルターを自動掃除する「おそうじブラシ」です。フィルター自動掃除というと、エアコンや掃除機でおなじみになりつつありますが、洗濯機でも採用している機種はまだ珍しい状況です。さすがに、エアコンのように「十年手入れ不要」とはいかないようですが、日々の面倒を減らしてくれる機能としては、注目です。
■「消臭」は昨年に引き続き、要チェック!
ドラム型に並ぶ注目の方向性は「消臭」です。三洋電機の「AQUA」シリーズが先鞭を付けた機能であり、水をイオン化したものを内部に充満させて衣類にぶつけることで、水と洗剤では洗えない、型くずれするようなものから、臭いだけを取り去ろう、というものです。水で洗う、という洗濯機の機能とは関係ないように思えますが、そうでもありません。元々同社の洗濯機では、水の性質を変えることで、洗剤を使わずに軽い汚れを落とす、という機能を搭載していました。その「水改質」という機能をすすめていって、「洗う」という機能を臭いにまで広げていった、という感じです。
ただ問題は、現行のAQUA「AWD-AQ2000」は、ひときわ大型で高価である、ということ。価格だけなら、同様の機能を備えた日立の「BD-V1」の方が少々安く、そちらを選ぶ、という手もあったのですが、BD-V1はAWD-AQ2000に輪をかけて大きい、大容量洗濯向けの製品。消臭機能に興味はあっても、なかなか手がでない、というのが実情でした。
そこで三洋電機が発表したのが、「AWD-AQ100」。AWD-AQ2000をコンパクトにし、ちょっと価格を下げた普及モデルです。省エネ性能という点では、松下や東芝の製品に比べ見劣りもしますが、やはり「消臭」という付加価値の部分では、それらの製品にない魅力があります。
■最後のオススメは、発売が一時休止…?
なお、本当なら、ここで紹介しておきたい機種がもう1機種ありました。それは、三菱電機の「ムービングドラム」。この洗濯機は、6kg以上の洗濯物を洗う時やすすぎ時には、ドラムが中で「縦位置」に動き、より最適な洗濯ができるよう工夫されていました。ななめドラムの欠点を、縦型に「変形」することで解消していたのです。
ところが残念ながら、発売後に強度不足などから動作に不具合が出て、製品の販売が一時休止されています。少々心配になる状況であり、販売が再開されても、すぐにおすすめできるかどうかは不安ですが、ドラムの向きを内部で動かす、という発想は実に魅力的です。いますぐに洗濯機を買う、というのでなければ、この機種の後継機が出るのを待ち、評判を他機種と比較してから、というのも悪くないと思います。
2007年08月07日
■割と安いものを買っちゃうけど…
いうまでもなく、自転車はもっとも身近な生活の足。日々の生活に欠かせない、という人も少なくないでしょう。そんな自転車の世界は、近年二極化が進行しています。要は、中国産のママチャリに代表される格安製品と、国産・海外産の高価格製品に別れているわけです。中でも、高価格製品については、スポーツ/趣味の世界のものとして、海外ブランドの高級自転車が売れています。
では国産は? 実は、「売れている国産自転車」こそが、今回紹介する「電動アシスト自転車」です。
■「アシスト」に留める理由は?
電動アシスト自転車は、皆さんもご存じの通り、バッテリーに充電した電池の電力を使って、モーターを回して走る自転車です。しかし、決して「電動自転車」ではありません。なぜなら、日本の道路交通法の規定では、漕がなくても走る乗り物、すなわち純粋な「電動自転車」は、原付バイクと同じ扱いになるからです。ディスカウントストアなどで、低価格な「電気だけで動く小さなスクーター」も売られているのをみかけますが、ああいった製品で公道を走るのは法律違反になります。
さて、ではなぜ電動アシスト自転車はOKなのか?それはあくまで「アシスト」だから。モーターの力で、ペダルを漕ぐ力を「アシスト」し、重い荷物を持っているときや、坂道、向かい風の時など、負荷の大きい状態でも、体力を使わずに進むことができるわけです。ですから、漕がないとまったく進みません。
とはいえ、安全性を重視し、原付バイクとの差別化を図る上でも、ある一定以上の速度になると、アシストはなくなるようになっています。時速30kmから40km以下に制限されているのが通常です。この速度は、特別な訓練をしていない人が、スポーツ用自転車で普通に漕いだ時の最高速度と同じくらい。街中で自転車を走らせる速度ならば、ほぼ常にアシストが効く、と思っていいでしょう。
■バッテリーが重いって聞いたけど…
通常の自転車と違い、電動アシスト自転車には、モーターやバッテリーが搭載されています。そのせいか、以前はバッテリーが切れると、重くて乗りづらい自転車になってしまうことが、大きな欠点となっていました。しかし現在は、動作機構を改良し、バッテリーが切れた時はギアが軽い状態になるようにすることで、バッテリーが切れた電動アシスト自転車を漕いだ時でも、ペダルが重く感じないよう工夫されています。値段の点を除けば、「生活用自転車」としては、パーフェクトな存在になりつつある、といえるでしょう。また、高級な自転車だけに、車体剛性やブレーキの精度が高いのも特徴。中国製「格安ママチャリ」に比べ痛みにくく、安心して長く乗れます。
■充電っていくら掛かるの?
バッテリーの充電が必要なだけに、電気代も気になるところでしょう。ですが、そこはほとんど心配無用です。実は、バッテリーを満充電するのに必要な電気代は10から20円程度。ですから、家計にはほとんど負担はかかりません。ただし、充電池は繰り返して使っていると、少しずつ傷んでいきます。携帯電話などではおなじみの症状ですが、電動アシスト自転車も例外ではありません。電動アシスト自転車の場合、大容量のバッテリーを使っていることもあり、交換用バッテリーが2万円から3万円と高価なことが難点です。利用頻度にもよりますが、おおよそ2年から3年を過ぎると、購入当初よりも目に見えて「アシスト可能な距離」が短くなっているのが感じられるでしょう。そういう意味では、やはり少々「割高」な製品なのです。
■特長は電動アシストだけじゃない?
電動アシスト自転車において、シェアトップはヤマハの「PAS」シリーズ。このジャンルを拓いたパイオニア的存在です。デザインや用途別に様々な車種が用意されていますが、おすすめは、もっともベーシックな「PAS リチウム」です。PASシリーズは、ペダルを踏み込む強さに応じ、自動的にアシストの強さを変える「オートエコモード プラス」を備えているのが特徴。この機能により、無駄にアシストをかけ続けることを防止することが可能になり、アシスト付きでの航続距離を54km(一般道路の場合)まで伸ばすことに成功しています。
電動アシスト自転車を、特におすすめしたいのが、ごく小さなお子様をお持ちの家庭です。最近は、子供を乗せるための「前方チャイルドシート」付きの自転車もあるのですが、やはり重くなるため、体力を使うのが難点でした。しかし電動アシスト付きならば、その問題も解決できます。おすすめは、丸石サイクルの「ふらっか~ずComoアシスト」。ふらっか~ずは、チャイルドシート付き自転車の中でも、特に「前がふらつかず、乗りやすい」と定評のある製品。それに電動アシストを付けたのですから、使いやすさは折り紙付きです。ただ、この商品は限定生産品であったため、現在は店頭在庫のみの販売となっています。入手が困難な場合には、似た様なコンセプトで開発されている「PAS リトルモア リチウム」や、ブリヂストンの「アンジェリーノ アシスタ」がおすすめです。
もっとファッショナブルな製品をお求めの場合には、パナソニック サイクルテックの「EZ」や「オフタイム」がおすすめ。街中をスポーツ感覚で走りたい、という人に向きます。まあ、「電動アシストでスポーティ」という言葉がちょっと矛盾しているような気がするのは、ともかくとしてですが。
2007年07月24日
■わざわざ2台目として持つ人が増えている理由は?!
今年5月以降、ソフトバンクは絶好調。新規契約数がドコモ・auを抜いてトップになり、各機種の販売も好調だからです。2006年10月に「ボーダフォン」から「ソフトバンク」へ変わるまでは、「MNP後にはドコモ・auに顧客が逃げて、消えてしまうのでは」「ソフトバンクになっても、魅力的な端末が出ないのでは」などと言われていましたが、いまや状況はまったく違います。
好調の理由は、料金プランと電話端末の商品性にあります。ソフトバンク同士ならば、夜9時から深夜1時以外は話し放題で、しかも月額基本料が980円という「ホワイトプラン」が人気で、しかも、バリエーション豊かな端末があることが、他社利用者にも受けています。最近は、「ソフトバンク利用者と話すために、専用回線として持つ」人も増えているようです。端末価格を毎月分割で支払う制度を併用すれば、初期投資ゼロでかつ、通常ならば、月額2000円から3000円で済むのが魅力でしょうか。
■選べる74商品…なんでこんなにあるの?
となると、気になるのが端末の選び方です。実は、カラーバリエーションまで含めると、今夏の新機種だけでも、なんと74種類もあります。これは、主要3メーカー中最大のラインナップです。
といっても、よく見ると、「全然違う機種」というのは少ないもの。シャープや東芝など、複数の機種を提供しているメーカーの場合、デザインやワンセグの有無などで差別化が行われているだけで、中身はほぼ同じ機種、というものが多いのです。例えば、シャープの「814SH」と「815SH」、「913SH」と「816SH」、東芝の「814T」と「815T」は、ほぼ同じ機種のバリエーションとなっています。携帯電話は毎日持ち歩くパーソナルなもの。それだけに、デザイン面で様々なニーズを満たそう、という意図が現れたものといえるでしょう。一方、GPSに対応した機種は他事業者に比べ少なめ。こういった機能を重視する場合、選択肢は「912T」だけ、ということになります。
■74商品の秘密、それは「選びやすさ」のためだった!
そんなソフトバンク携帯の中でも、現在一番人気なのが、ワンセグ搭載の「912SH」。シャープのいわゆる「AQUOSケータイ」最新モデルです。元々AQUOSケータイは、ソフトバンクが同社の「切り札」として投入した「905SH」から始まったもの。今回で第三世代となり、完成度も高まっています。液晶の解像度が800×480ドットの「WVGA」となり、メールやウェブがとにかく見やすくなったのが特徴。高価なハイエンドモデルにもかかわらず、売れ行きは好調です。
次に注目なのが、やはりシャープ製の「913SH」。ワンセグ搭載であるにもかかわらず薄く、表面に一つもキーが露出しない、すっきりしたデザインのスライド式携帯です。ワンセグが不要な人には、同じ機能を持つ「816SH」がおすすめです。こういう選び方ができるところが、ソフトバンクの特徴といえるでしょう。
■高速通信が可能な機種も多い!
912SH・913SH・816SHの3機種は、「HSDPA」という高速通信に対応しているのも魅力の一つです。東京都23区内などの対応エリア内では、従来比10倍という高速な通信が可能であるため、ウェブの表示にかかる時間が速く、快適に使えるようになります。この機能はドコモでも採用されているのですが、ソフトバンクはドコモに比べ採用機が多いのが特徴。今夏モデルの場合、「810P」「GENT 812SH s」「814T」「815T」以外の機種すべてで高速通信に対応しています。
■機能よりも見た目重視な人用も
ソフトバンクは、他社に比べ「薄型」にこだわっているのも特徴です。その分、バッテリー持続時間が犠牲になっているのも事実なのですが、実用に支障が出る範囲に収まっており、大きな問題ではないでしょう。ただし、「長時間ワンセグが見たい」「一週間は充電なしで使いたい」という人には向きません。
薄型モデルの中でも、特に注目なのは、松下の「810P」です。スライド型携帯は、液晶面とキー面の段差が大きく、薄型化が難しいと言われていましたが、810Pでは、キー面が液晶面に潜り込むような構造になっており、段差が極端に小さくなっています。そのせいか、まるでストレート型の端末のように、薄く、持ちやすい端末になっています。
折りたたみ型の場合には、チタンボディ採用の「814T」がおすすめです。機能面では、他機種に比べ見劣りする部分もあるのですが、チタンの持つ高級感のある質感、そして薄さは、「電話だけでシンプルに使いたい」大人にぴったりです。
■携帯で文字を打つのが苦手な人に
そしてもう一つ、ソフトバンクならではの特徴といえるのが、フルキーを搭載した「スマートフォン」です。パソコンと連携し、スケジュールやオフィス文書の閲覧・編集などが行えるのが特徴です。一般には、モバイル機器にこだわるマニアやビジネスパーソン向けの機種ですが、もちろん一般の人でも使えます。特に、「メールはしたいけれど、携帯のテンキーは苦手」という、ケータイ世代より上の方におすすめです。スライド型の「X01T」もありますが、特におすすめは、片手で持てる「X02HT」です。
豆のようなキーボードで、「これで打てるのか」と思われる人もいるでしょうが、実はこれがなかなか使いやすいのです。着メロサービスやゲームなど、一般的な「ケータイ向けコンテンツ」はほとんど使えませんが、「パソコンを持ち歩かず、メールをガンガン使いたい」という人には最適な電話、といえます。
2007年07月10日
今週は、auの携帯をチェックしてみましょう。
■シェアは2位でも、勢いは1位!その理由は…?
auは携帯電話全体のシェアでは2位ですが、「勢い」で評価するなら、現時点ではライバルのドコモ・ソフトバンクを抑え、トップにいるといってもいいでしょう。昨年10月に開始された、携帯電話の番号を維持したままサービス事業者の乗り換えができる、「携帯番号ポータビリティ」(MNP)による転入先として、ドコモ・ソフトバンクを大きく引き離したからです。それだけ現在は、消費者に魅力的なサービスと映っているのでしょう。
そんなau人気の理由は、大きくわけて2つ。一つは、「3G」と呼ばれる、最新の通信規格を使った携帯電話サービスの通信可能エリアが、他社に比べ若干広いこと。もう一つは、魅力的な端末が多いことです。
■低年齢層から拡大、大人も持ちたいケータイへ!
auは他社に比べ、比較的低年齢のユーザー層に注視した機能や、デザインの端末が多いことで知られています。色合いや形状がポップで、彼らの感性に合う端末が多いのです。そのような戦略を2年ほど続けてきた結果が、MNPでの勝利に結びついたと言われています。
ただし、それだけではユーザーから広い支持を得るのは難しいのも事実。そのためか、昨年末からのモデルでは、「シンプルで飽きのこないデザインの大人向け」「ポップで自己主張の強い若者向け」のラインナップをそろえるようになっています。
■新製品の特長をチェック!!
さて、気になる今夏の新製品ですが、「MNP王者」の貫禄か、他者のような派手な新機能・新サービスはありませんが、ワンセグ・GPS・音楽機能といった、人気の付加機能を多くの機種に搭載、「充実したラインナップ」であることをアピールしています。
中でも、特に力を入れているのは「ワンセグ」です。夏の新機種14種類のうち、7機種がワンセグ搭載、春からの継続販売モデルを加えると、12機種ものワンセグ搭載機がある、という力のいれようです。中でも注目は「防滴ワンセグ携帯」。お風呂の中でテレビ代わりに使えるよう、少々の水しぶきならOK、という機種が2機種も用意されています。柔らかなデザインが特徴の「W53SA」、シンプルですっきりしたデザインが特徴の「W52CA」がありますが、機能面を比較すると、ウェブの見やすさなどの面で、W53SAの方が良いのではないかな、と考えます。ただし、極端な差ではないので、デザインで選んでいただいてもいいだろうとは思いますが。
■電池の持ち、あきらめてませんか?
もうひとつ、ワンセグがらみでおすすめなのが「W52H」。この機種は、他の機種よりも容量の大きなバッテリーを搭載しているのが特徴で、最長7時間のワンセグ視聴が可能となっています。他の機種では5時間程度であるのが普通ですから、2時間も長くなっています。バッテリーの大容量化は、もちろんワンセグの視聴だけでなく、通話の待ち受け時間にもプラスに働きます。ワンセグに興味がなくても、連続通話時間や待ち受け時間が気になる人にはお勧めの機種です。
■個性的!ゴージャス感とギミック!
今期、デザイン面で一番の注目は、松下製の「W52P」です。金属素材のボディはゴージャスの一言。しかし、色合いなどは落ち着いており、メーカー曰く「大人の女性にぴったり」とか。ボディの上に、さらに透明な素材のパネルを重ねることで、デザインのテイストを自分好みに変えられるのも、オリジナリティを重視する人には魅力でしょう。ギミック面では、ボタン一つで携帯が開く「ワンプッシュオープン」がユニーク。優美な携帯なので、開く姿も優美にワンプッシュ、ということなのでしょうか。
■音楽プレーヤーとしての機能を冷静に見る
auといえば、音楽機能を搭載した「音楽ケータイ」に人気があります。ほとんどの機種に音楽再生機能がありますが、今期は、ソニーのウォークマンケータイ「W52S」を投入、より強いアピールを行っています。高音質化機能のクオリティが高く、他のau携帯よりも、高音質な音楽が楽しめます。
ですが、正直なところ、「音楽機能」を目当てにauの携帯を買うのは、あまりおすすめしません。auが携帯向けに搭載している音楽機能「LISMO」は、携帯電話で使う「着うたフル」をメインとしたもの。楽曲を携帯電話を中心に楽しむならいいのですが、CDから音楽を転送し、純粋にiPodやウォークマンの代わりに使うには、使い勝手の点でも、音質の点でも不利な部分が多いのが実情。定評とは異なり、ドコモやソフトバンクの携帯の方が、「iPod代わりに使う」なら優れているのです。音楽を目的にMNPするのは、ちょっと待った方がいいでしょう。
■最後にワンポイント!
ここまで挙げた機種は、パケット定額サービスのある「CDMA 1X WIN」という規格に対応したものです。通常は、こちらを選ぶことをおすすめします。ただし、学生向けの割引サービスがないこと、子供向け携帯や高齢者向けのシンプル携帯がないことなどの問題もあります。
そういったサービスを望む方は、「CDMA 1X」対応の機種を選ぶことになります。今夏は2台の新機種が登場しますが、おすすめは「A5526K」。文字の大きなシンプルモード付きのモデルです。パケット通信をほとんど使わず、月額の利用料を安くすませたい、という人に向きます。
2007年06月26日
■今年は一味違う? シェアNo.1のドコモ!
携帯電話にとって最も大きな商戦期は「夏」だと言われています。昨年以降競争の激しい「携帯ナンバーポータビリティ制度」の影響もあり、特に今年は、各社の動きも派手です。今回から3回に渡り、主な携帯電話事業者である、NTTドコモ・au・ソフトバンク3社の携帯電話の新製品を、順に解説していきます。今回は、シェアNo.1であり、夏商戦に一番速く商品を投入してきたNTTドコモを採り上げます。
ドコモといえば、最近の話題は、CMでもキャッチフレーズとして使われている「ドコモ2.0」。CMは印象的なのですが、その中身はというと、今ひとつピンと来ない……という声が多いようです。実際のところ、それもその通りかな、と思います。なぜなら、「ドコモ2.0」の正体は、新シリーズである「904」から利用可能となる、「使ってみないとわからない」サービスの集まりだからです。
■パケット定額制は最早当たり前。次の定額制は?
904iから採用された新サービスのうち、特徴的なのが、「2in1」と「うた・ホーダイ」。前者は1つの電話機で2つの電話番号・メールアドレスが使えるものであり、後者は、着うたフルなどの音楽を、月額固定制の料金で何曲でも楽しめるサービスです。
どちらも、すごく画期的、というわけではありません。携帯電話を2つ持つ必要性がない人や、着うたをあまり利用しない人、(特に、20代後半以上の方はほとんどがこちらでしょう)には、「だから?」と思いたくなるような内容です。
■こんなサービスあったらな… を確実に形にするドコモ
でも、違うんです。携帯電話のヘビーユーザー、特に10代後半から20代の男女にとって、これらのサービスはかなり魅力的なものです。この年齢層では、仕事用と遊び用、友人用と家庭用など、2つの携帯を使い分ける人も少なくない上に、音楽を楽しむもっとも身近な方法が、「携帯の着うた」ということも少なくありません。そのような彼らにとって、携帯を1つに減らせて、少ない出費で音楽を楽しめる「うた・ホーダイ」は、いままでの携帯電話とは明らかに進化した、魅力的なものになるのです。
実際にこれらのサービスの裏では、より高速に通信が行える通信規格「HSDPA」や、2番号を使い分けるネットワークシステムの導入など、高度な技術施策が行われています。ですが、それを技術で見せるのではなく、携帯ヘビーユーザーの喜ぶサービスで見せようというのが、「ドコモ2.0」の正体、といえるのです。
■ネットオークションで活躍する?
では、「普通の人」にはあまり意味がないのでしょうか? 正直、微妙です。機能面でいえば、目立つのは「うた・ホーダイ」や、振る・傾けるなどの動作でゲームを楽しむ「直感ゲーム」向けのものが目立ち、それらを使わない人には魅力が薄いのは事実です。ですが、「2in1」はそうではありません。仕事と家庭、といった使い分けだけでなく、「個人用」と「公開用」、すなわち、個人情報の拡散に備えて「いつでも捨てられる携帯電話番号」を用意する、といった形にも使えます。ネットオークションや通販などで利用し、セールスや迷惑電話が増えたら利用を止める、といった形で使えるでしょう。
■最新機種の904について教えて!
これらの新サービス利用には、5月末より発売がスタートした、「904i」シリーズが必要になります。5機種の発売が予定されていますが、中でもおすすめは、2機種です。
1機種目は、薄型スライドタイプの「D904i」。内部に加速度センサーを内蔵していて、前出の「直感ゲーム」に完全対応しています。ですが、おすすめはゲーム以外での利用です。新着メールを見るとき、ボタンを押さすに「振って」表示したり、画面を横にして、ウェブを広く見たい場合にも、特別なボタンを押すことなく、画面を自然に「傾ける」だけで横表示に変わる、などの特徴があります。
2機種目は、高速通信対応の「N904i」。東京都心などの対応エリア内では、従来比最大10倍もの速度で通信ができるため、パソコン用ウェブを閲覧した時や、着うたなどのダウンロードした時に、きわめて快適に操作できるのが特徴です。また、デジカメ機能は手ぶれ補正・オートフォーカス付きで、画質向上が期待できるのもうれしいところです。
■安くなったシリーズでオススメは?
ただ、実際に機種交換を考えた場合、新製品だからといって、904iだけに焦点を絞るのは考え物です。たとえば、ワンセグは、904iの場合、「F904i」一機種しか対応機種がありません。通話機能に絞った薄型端末や、シンプル端末も用意されていません。「ドコモ2.0」的な新機能にあまり興味がなく、むしろ通話に関する機能が気になる場合には、すでに発売されている旧機種から選ぶ、という選択肢もアリなのです。発売から時間が経過していることもあり、価格的に有利なことも見逃せません。
そんな「いまでもおすすめな旧機種」の代表格が、「SH903iTV」「N703iμ」「FOMA らくらくホンIII」の3機種です。
SH903iTVは、ワンセグの表示品質では定評のある「AQUOSケータイ」。ワイド画面を使い、テレビとメールを同時に扱えるのもポイントです。N703iμは、とにかく薄い折りたたみ型携帯。厚さが11.4ミリしかなく、デザイン的にも優れた「逸品」です。FOMA らくらくホンIIIは、高齢者でも簡単に使えるシンプルな携帯。しかし、通話品質の高さとスピーカーから出る音の聞きやすさは、すべての人にお勧めできる内容です。
携帯電話は、どうしても若者向けの新サービスに話題がかたよりやすく、各社とも新機種のアピールに注力しがちですが、ドコモの魅力は、旧機種も含めた「層の厚さ」にあるといってもいいでしょう。
2007年06月12日
■ムシムシな梅雨に入れば、今年もエアコンの季節
温暖化のせいか、それとも他の原因なのか、日本もずいぶん暑くなったものです。そろそろ気温的にも湿度的にも、エアコンが恋しくなる季節がやってきました。
■掃除をしないとお金が掛かる?!
エアコンといえば、昨年以降最大のトピックは、やっぱり自動清掃機能による「お手入れ不要」です。家電の中でもエアコンは、お手入れをしないと効率が劇的に変わってしまうものの一つです。フィルターが目詰まりすれば空気が出入りする量が減りますし、内部の熱交換機(アルミのひだのようなものが見える、あの部分です)が汚れると、空気は通るもののいまひとつ冷えないし暖まらない…ということになります。そうなると、目的の温度にするために、エアコンの出力を強くしがちになるので、当然電気代がかかるようになります。
■でも結構メンドくさい、エアコンのお掃除
エアコンは一般的に、フィルターを月に一度、熱交換機を年に一度程度、ホコリをぬぐってあげた方がいいと言われています。とはいえ部屋の天井近くにあり、手を伸ばして掃除するのも大変ですし、部屋の中にホコリが落ちたりして、汚れると再度掃除が必要になります。また、熱交換機はデリケートな部分なので、あまり適当に掃除をすると、故障の原因にもなります。
こんなこともありエアコンは、手入れが必要な家電でありながらも、結局「適切なタイミングで手入れをされることのない家電」の代表、ともなっていたわけです。
■掃除が要らないエアコン!でも問題も…?
そこに革命をもたらしたのが、富士通ゼネラルと松下電器。富士通ゼネラルが、「ノクリア」で内部を自動掃除を採用したのに続き、松下電器は、内部掃除を自動化するだけでなく、ノクリアでは必要となっていた、「ホコリを捨てる」という作業すらも自動にすることで、本当に「10年間お手入れ不要」というエアコンを作り上げました。
ただ一方で、新しい問題点も産まれています。自動掃除の正体は、内部でブラシが定期的に動き、ひどくホコリが付着するまえに落としてしまう、という仕組みです。ブラシを動かすためのメカニズムが追加されたので、いままでのエアコンより、少しうるさくなったようなのです。空調をしている最中にはあまり気になりませんが、エアコンを止めたあとに掃除メカが動き始めると、ちょっと気になる場合もあるようです。
■最早「自動掃除」は当たり前!今買うなら何に注目?
昨年は、まだこのトップ2社の先行が目立ったのですが、今年はさすがに各社が追いついてきました。三菱電機の「霧ヶ峰」や東芝の「大清快」、ダイキンの「うるるとさらら」など、名だたるエアコンはほとんどが自動掃除を導入しています。そうなると、今度はまたメーカー間格差が小さくなり、販売競争にはマイナスとなります。そこで、次に各社が狙っているのは、エアコンらしい「空調能力」の強化です。
■空気の流れを賢く見る!
自動掃除で先行した松下は、空気の流れを大幅に変える、大型の「フラップ」を付けた新モデル「CS-36RGX」シリーズで勝負します。冷気は上からシャワーのように、暖気は足下に流れるようにとコントロールすることで、体感温度がより快適になるよう、チューニングを行います。
気流制御という意味で、もっとも進んでいるのが三菱電機。「霧ヶ峰」に搭載された「Wムーブアイ」というセンサーで、部屋内の温度ムラを検知してそこだけを空調、部屋全体の温度を均質に保ったり、逆に人がいる二カ所だけを、ピンポイントに空調したり、といったことが可能になっています。
■もはや「エアコン=乾燥」ではない!
「あたためる」「ひやす」でなく、「湿度」に注目しているのが、ダイキンの「うるるとさらら」です。夏場に湿気をとって快適にする、というのは、どのエアコンもやっていますが、「うるるとさらら」の場合には、乾燥している環境では、外気の湿度を取り込み、室内が乾きすぎないようにすることで、「いつでも快適」な状態を保ちます。夏場だけを考えると除湿系の能力ばかりがきになるところですが、冬場の太平洋側などでは、「加湿」という能力はうれしいところです。
他方、「換気」に注力しているのが東芝の「大清快」。部屋の中の空気を、2時間に一度、外気と完全に入れ替えることで、ホコリや臭いを防止し、フレッシュな空気にしてくれるのが特徴です。マンションなどでエアコンを使うと、部屋を閉め切ることになるため、空気清浄機能の能力が気になるところ。今は、ほとんどのエアコンに空気清浄機能が盛り込まれていますが、ここに一番こだわっているのは東芝といえるでしょう。
■空気清浄機に負けない機能!
エアコン内部について、「掃除」だけでなく「除菌」「抗菌」にこだわっているのが、日立の「ステンレス・クリーン白くまくん」です。エアコン内部を、雑菌やカビが繁殖しにくいステンレスにすることで、長く使い続けても、排気をきれいなまま保とう、としています。もちろん、自動掃除機能もありますから、両方を加味して、長く快適な空気を提供する、という発想で作られているのです。
■最後に「カシコイ」おまけ♪
さて、エアコンを買うまえに、ちょっと考えておいて欲しいこともあります。エアコンの能力を高めるには、室内で空気がよどまないようにすることが大切です。そのために、最新のエアコンには様々な機能が搭載されているのですが、それがない製品や、すでにある古いエアコンはどうでしょう? そんな時におすすめなのが、「サーキュレーター」と呼ばれる、空気攪拌機です。ちょっとした扇風機のような外観ですが、狙いは、直接風を当てることではなく、空気をかき回すこと。ですから、羽根は比較的ゆっくり回すので、騒音も小さめなのが特徴です。例えば、ハネウェルの「HFT-311」という製品の場合、価格は4000円以下とお値打ち。エアコンと併せて使うことで、より省エネ性が高まります。特に、「暑いのは苦手だけれど、部屋を冷やしすぎたくない」という方は、エアコンと併用することをおすすめします。
2007年05月29日
■どんな人でも使う家電?
恐らくどんな人でも毎日使う調理家電、それは「電気ポット」です。いつでも熱いお湯が使えるのは、やっぱり便利なもの。調理を全然しない人でも、お茶やカップラーメンを作るために、ポットだけは使うものです。
そんな電気ポットですが、ここ数年、使い方に関する常識が大きく変わりつつあります。それは、「溜める」から「使う」という発想の転換です。
■電気ポットというぐらいだから…
電気ポットは、お湯を貯めておく魔法瓶から発展した機械です。容量の大きな、蓄熱性の高い容器に、加熱機能を追加したもので、一旦沸かした大量のお湯を、長時間保温しておいて、いつでも使えるようにしたもの、といえます。
ところが、最近売れ行きの高まっている「電気ケトル」は、考え方が違います。この種の製品には、電気ポットと違い、基本的に保温機能がありません。製品にもよりますが、一度に扱える水の量もおおよそ2リットルまでで、最大5リットル扱える製品がある電気ポットとは、かなり差があります。
■「溜める」ことより「沸かす」こと
でも、それは当たり前なのです。電気ケトルは、お湯を溜めておかず、「使うたびに手早く沸かす」ことを狙った製品だからです。
電気ポットの場合、お湯が沸くまでには最短でも4、5分かかります。3リットル以上の大容量タイプを使っていて、水を満タンにして沸かすなら、10分以上かかることも珍しくありません。
■一度慣れると便利な速さ!
ですが、電気ケトルは違います。入る水は1リットル程度ですが、とにかく沸くまでの時間が短い!コーヒー1杯分の、200ml程度の水ならば、1分以内でお湯が沸きます。私も電気ケトルを毎日使っていますが、ガスコンロで沸かすよりも速いくらいなのです。
お湯を、使う時に使う時だけ沸かす。
そうすれば、いつでも清潔で、熱いお湯が楽しめます。出力が大きいので、加熱時の消費電力は電気ポットより大きいのですが、保温する分の電力を消費しないので、トータルでの消費電力は、電気ケトルの方が少なくなるようです。
■電気ケトルといえば
そんな、電気ケトルの認知度を一気に開いたのがティファール。フランス生まれらしい、ポップで柔らかな曲線を生かしたデザインが人気になり、現在も、電気ケトルといえばティファール、という感じになっています。
ティファールの電気ケトルは、主に容量で名前が分かれています。主流は、0.8リットルタイプの「アプレシア」と、1.2リットルタイプの「ジャスティン」。どちらも、様々な色のモデルが用意されています。
■ティファールの弱みとは?
ただ、電気ケトルは、それほど複雑な構造の機器ではありません。そのためか、ティファールの人気を受けて、様々なメーカーから、様々なデザインの電気ケトルが販売されるようになりました。いまや、製品のバリエーションでは、電気ポットも電気ケトルも、ほぼ横並び、というくらいになっています。
特に最近は、ティファールの弱みである「プラスチック製」というところを突いて、ステンレス製のものが多くなっています。プラスチック製のものは、購入した当初、お湯にプラスチック的な臭気が感じられることがあるため、それを嫌って、ステンレス製を選ぶ人が増えているからです。ティファールもステンレス製の「ニューヴィテスエクスプレス ステンレス」を投入、対抗しています。
■デザインがカワイイ電気ケトルも
ティファール以外でおすすめは、イギリスのメーカー、「モーフィーリチャーズ」の「ブレックファーストシリーズ イルマケトル」です。本体に特殊な強化ガラスを採用、使っていない時にはステンレス調の見た目ながら、お湯を入れて使っている時には、透明になり、水がブルーにライトアップされます。デザイン的に優れているだけでなく、水の残量がわかりやすいというメリットもあります。
こういう様子を見ると、「じゃあ、もう電気ポットは時代遅れなんだ……」と思われがちですが、そんなことはありません。同じお湯を扱うものですが、生活スタイルにより、電気ケトルより電気ポットの方が向いている、という人も多いのです。
■溜めておくことが重要な方はポットを
例えば、お年寄りや体の不自由な人。電気ケトルは、お茶を入れようと思うたびに水を入れて沸かす、という作業をしなくてはいけないため、自由に動けないと、少々面倒を感じがちです。
また、煎茶などの味にこだわる人は、電気ポットの方がいいでしょう。電気ケトルは、コンロなどとおなじように、「とにかく沸騰」させることしかできません。それに対して電気ポットは、一旦沸騰したお湯を少しだけさまし、煎茶などに適切な、70度から80度に保っておくことができます。電気ケトルの場合、一度沸騰させてから少しさますことで、同じ効果を得られるわけですが、さましすぎては意味がありません。電気ポットなら、放っておいても温度を保ってくれるので、より使いやすいわけです。
■消費電力を抑える、節約ポット!
そんな電気ポットの中でもおすすめは、インテリジェントな電力管理機能を持った製品です。
例えば、タイガーの「VE電気まほうびん とく子さん PVP-A300-CU」は、過去14日間の利用状況にあわせ、保温ヒーターの働き方を自動スケジュール化してくれるので、放っておいても消費電力を抑えてくれます。
松下の「VIP魔法びんNC-SU22A-SW」も、タイガーの製品同様、これまでの利用パターンを解析して電力を節約する「おまかせ節約」機能を持っています。またこの製品では、活性炭内蔵の浄水フィルターがついていて、カルキ・カビ臭・トリハロメタンを約90%カットし、おいしくきれいなお湯を作ってくれます。
象印の「CD-WE40-HC」は、レギュラーコーヒーのドリップ向けの「カフェドリップ給湯」機能を持っています。一度に出るお湯の量を60%に抑えることで、お湯を飛び散らせず、ゆっくり抽出することができます。
お湯を沸かせれば同じなんじゃない? と思いがちな電気ポットも、これだけインテリジェントになっています。「シンプルで毎回沸かす電気ケトル」「インテリジェント機能で、自動でらくらくお湯を準備する電気ポット」という風な住み分けになっている、と考えればいいでしょうか。
2007年05月15日
■最近目に付くマッキントッシュ
この記事を読んでいるほとんどの人は、OSに「ウィンドウズ」を採用したパソコンを使っていることでしょう。(違う! と思った方。今回は、みなさんの仲間を増やすための回です。ちょっとだけご辛抱を。)
調査によっても違いますが、おおよそ市場にある9割近くのパソコンが、ウィンドウズで動いていると言われています。では、残りの1割は? その多くを占めるのが、今回ご紹介する、アップルの「マッキントッシュ」(マック)です。最近は、お笑いコンビ「ラーメンズ」の演じる、「マック君とパソコン君」を主人公にしたCMで、印象に残ることも多いはずです。
■マックって一体どんなもの?
そもそも、マックとはなんでしょう? パソコンには違いないのですが、ウィンドウズ搭載パソコンとの違いは、使っている「OS」にあります。
OSとは、パソコンが動作するための土台ともいえるソフトで、パソコンの操作方法や、各種ソフトが動作するための、仕組みを整える役割を持っています。要は、マイクロソフトの作ったウィンドウズを使っているのが「ウィンドウズパソコン」で、アップルの作った「マックOS」を使っているのが「マック」です。
正直なところ、ウィンドウズでもマックOSでも、できることに差はほとんどありません。ウェブや電子メールは当然ですし、仕事に使う「マイクロソフトオフィス」だって、マックOS用が用意されているので、そういうった面でも不都合は感じないでしょう。
■アップルのマック。ではウィンドウズは?
じゃあ、両者の違いは?
簡単にいえば、ウィンドウズはいろんな会社のパソコンを選べるのに対し、マックOSは、アップルのパソコンでしか使えない、ということです。1社だけなので、5万円で買えるような格安の製品もないですし、1kgを切るような軽量製品もありません。ウィンドウズの強さは、いろんなメーカーが作っているがゆえの、バリエーションの広さにあるといえるでしょう。
じゃあ、逆にマックの強みは? それはアップルならではのこだわりを、ハードウエアからOSまで、すべてに反映できることにあります。
■値段以上の満足感とは?
マックは、どの機種もシンプルながら美しいデザインで人気があります。デザイン以上に重要なのが、細部に至るまできっちり作り込まれていて、高級感が高いこと。例えば一番人気のMacBookは、一番安い機種が13万9800円。ウィンドウズパソコンとそう変わらない価格ですが、コネクターやキーボ

























































